地下室施工の常識を塗り替える! 工藤建設・多摩防水技研の共同特許技術で、
より安心・安全な地下空間の提案に向け特許出願中
より安心・安全な地下空間の提案に向け特許出願中
「型枠セパレータおよびそれを用いた地下型枠工法」
2025年7月4日 東京都八王子市の多摩防水技研株式会社(総合防水工事会社)、ベストボンド合同会社と共同で地下室の漏水問題を根本的に解決する新しい技術の特許を共同で出願しました。特許名称は「型枠セパレータおよびそれを用いた地下型枠工法」(国際分類E04G17/06)で、長年の研究・開発の成果から生まれた施工方法です。
<新技術の概要と特長>
型枠セパレータにポリウレア樹脂成形板を接着
従来の地下型枠工法では、コンクリート型枠を支える「セパレータ」と山留め壁の間に隙間が生じ、そこから地下水が浸入するリスクがありました。今回開発した工法では、セパレータのフランジ部分に高耐久・高弾性のポリウレア樹脂成形板を接着し、フランジを山留め壁に釘止めすることで、壁とセパレータおよび釘周囲を同時に止水します。


<ポリウレア樹脂の特長を最大限に活用>
ポリウレア樹脂は、イソシアネートとポリアミンの化学反応で形成される高分子化合物で、
- 超速硬化・無溶剤 – スプレー施工後数秒〜数分で硬化し、数時間後には歩行が可能になるほど速乾性に優れます。溶剤を含まず、環境負荷が小さいことも特長です。
- 高い強靭さと追従性 – ゴムのようなしなやかさと硬質プラスチックのような強靭さを併せ持ち、ひび割れや振動への追従性が高いことから、軍事施設の防爆コーティングにも使われるほど衝撃に強い材料です。基材の動きや微細なひび割れにも柔軟に対応します。
- 耐久性・耐薬品性 – 防水性だけでなく、耐薬品・耐摩耗性、耐熱性、耐衝撃性に優れ、長期にわたって高いバリア機能を発揮するため、過酷な環境下でも性能を維持します。
これらの特性により、セパレータにポリウレア樹脂成形板を一体化させることで、地下構造物に求められる高い止水性と耐久性を同時に実現しました。また、無溶剤であるために施工中の化学臭が少なく、住宅の地下室施工にも適しています。
<期待される効果>
- 漏水リスクの大幅低減 – セパレータと山留め壁の接合部および釘周囲をポリウレア成形板で完全に被覆するため、従来の工法で課題だった隙間からの漏水リスクを大幅に低減させます。
- 施工期間の短縮とコスト削減 – 釘打ちと同時に防水が完了するため、防水処理に要する工程を削減でき、工期短縮と人件費削減が期待されます。
- 環境負荷の低減 – 無溶剤のポリウレア樹脂を使用することで、施工時の揮発性有機化合物(VOC)排出を抑え、周辺環境や作業者への影響を軽減します。
<会社概要>
工藤建設株式会社 kudo.co.jp
- 所在地: 神奈川県横浜市青葉区新石川四丁目33番地10
- 代表者: 代表取締役会長 工藤 英司 / 代表取締役社長 藤井 研児
- 創業: 1966年1月(昭和41年)
- 設立: 1971年7月(昭和46年)
- 資本金: 8億6,750万円
- 従業員数: 704名(令和6年6月30日現在)
- 事業内容: 建設事業(建設・土木工事の設計・施工・監理および請負、戸建住宅の設計・施工・請負)、不動産事業(建物の保守点検・管理、家賃収納代行、不動産売買)、介護事業(介護付有料老人ホームの運営)など。
多摩防水技研株式会社 tamabou.com
- 所在地: 〒193‑0803 東京都八王子市楢原町1457‑1
- 代表者: 代表取締役 草場 清則
- 設立: 1984年7月
- 資本金: 1,000万円
- 従業員数: 29名(代表および顧問除く)
- 事業内容: 防水工事(シーリング防水、シート防水、塗膜防水、ポリウレア樹脂系超速硬化スプレー防水、止水工事、地下ピット改修など)および外壁調査・補修、耐震補強工事、塗装工事、ガラスコーティング、リムクイック・リムシート関連商品の製造・販売など。

